直葬と合祀納骨
このたび、二月に亡くなった母の新盆でした。
母のお弔いへの参列は兄弟のみ。
火葬式(直葬)、四十九日法要後に合祀納骨。
新盆法要は 「おにしさん」、浄土真宗のしきたりで行いました。
戒名は、母のようなケースでは
必要がないというか、戒名なしが通例だと思います。
ですが、戒名は注意点はありますが、自由に本人(故人)や
遺族が望むタイミングで使用が可能です。
しかし
菩提寺、導師さまから授かったわけではないので
私的に使うことしかできない事を最初にお伝えします。
母のように火葬式のみ(直葬)が増えている昨今。
それだけに、直葬は親族全員の本意かどうか、時間の経過とともに
故人への思い(偲ぶ気持ち)、法要のあり方など施主が感じた事も交えて
ご紹介ログになります。
火葬式から納骨まで
~多くは葬式と納骨の時に戒名を授かる~
ざっくりですが母のお墓のことは、生前に母と話し合いました。
母は
父のお墓(菩提寺には)入れない
と話していたこと。
体力や持病の症状から急変が有り得る、と
施設のスタッフさんからの知らせを受けたあとの、
兄弟たちと話し合いで、
墓選びは喪主(施主)に一任
となった経緯があります。
母は、父と住み慣れた”地方”の特養を利用していました。
母に何かあった場合、私は新幹線移動。
兄弟も住まう地域はバラバラ、
親戚縁者は皆、遠距離です。
特養の規約どおり、亡くなったらなるべく早く迎えに行かなければなりません。
遠距離は考慮してもらえますが、医師の死亡確認後は葬儀社に亡骸安置の手配は、
遺族の役目です。母の亡くなった日は、雪予報、友引が翌々日というタイミングでした。友引は葬儀社や火葬場が休みになるという地域で、兄弟たちの都合もあり、火葬式で見送ることになった事は過去ログにあります。
始めに葬儀屋と打ち合わせる事は
菩提寺があるか、
ない場合でも希望する宗派のお坊様を呼ぶか、不要か。
葬儀の規模、→火葬日の日程決めです。
読経や、
戒名を頂くことは不要と伝えたので、
戒名無し、菩提寺なしのまま、追善供養することになりました。
時間の経過とともに、
母がなくなったことを徐々にお知らせするうちに、
お悔やみの気持ちを頂いたりして施主は意外にもやることが多いです。
そのような中で納骨は大きな決断を要します。
負担が少ないのは葬儀屋のサービスを利用する、でした。
私とすぐ下の妹は電車で30分ほどの距離に住んでおり、
参拝は朝6時~夕方6時、合祀納骨堂があるお寺に納骨を決めました。
この時も戒名を頼める機会でしたが、納骨のみをお願いしました。
納骨後の気持ちの変化
~個人的な体験、感情~
納骨したお寺は浄土真宗、とご紹介しました。
ですので以下、法名と表します。
納骨後の法要は、遺族の気持ち次第です。
無宗派ですから、法要するしないは自由で
仏壇に位牌はありません。
浄土真宗は位牌を作らないこともあり
月命日に浄土真宗のお供えをしています。
南無阿弥陀仏、と唱えてもいいでしょうし
私には好きなお経があって、そちらを唱えたりします。
を開きます。
過去帳が位牌替わり、と言う印象を持つ方があるかもしれません。
先日の新盆のお参りの際、母の名前のあとに、記帳が増えていました。
連なるお名前の中には、ご法名が書かれていて、
無宗派でも(菩提寺がなくても)法名がほしい
~仏教文化と繋がり~
日本人はクリスマスを祝い、正月は神社へお参りにも行きます。
普段、宗教的な戒律を意識・順守する人をほとんど知りません。
(クリスチャンや神社を継ぐことを公言している知り合いが
周囲に少ないだけかもしれませんが)
人が亡くなるとなぜか仏教でお葬式。
いろんな神様を崇めても、不都合なことがないからでしょうか。
しかし、ずっとお骨を手元供養は、兄弟から反対がありました。
日本人の、お墓への意識は他の仏教国の考えとも違います。
・関係性が近い人を亡くしたら、納骨と法要をする。
・菩提寺が無くても、手を合わせたり、
故人を偲び感謝の気持ちに浸る静かな場所、時間を求める、
小さな発心ですがお弔いの規模がどうであれ、
お葬式は神式やキリスト教ではありませんでした。
日々のお参りは仏壇に手を合わせています。
母に法名をつけてあげたい。そんな気持ちになりました。
過去帳と法名の筆耕
~個人的な体験、このアイデアが類似の状況にある人の助けになるか注意点~
iPhoneアプリの「戒名メーカー」で作った事を書きます。
アプリにログイン後、質問にいくつか答え、宗派を選ぶだけ、
とても簡単で無料です。
<<注意点>>
菩提寺やお坊さんから
授かるわけではないので、
使うのは個人的な範囲にとどめます。
例えば我が家では、仏壇に過去帳を位牌がわりに
納めています。
月命日のお参りする。
お彼岸や盆・正月にお参りする。
年忌法要にお参りする。
そのような時に故人を偲び、供養の際に
故人(親)へ感謝する時間を持つ事は
こころの平安、やすらぎになります。
過去帳の記帳は美文字がよろしいと思い
筆耕をメルカリサービスで利用しました。
後日、その事も画像でご紹介しますね。
長々と書きましたが、親しい人を直葬で見送り
参考になれば光栄です。