月命日の過ごし方についてログします。
母は二月に亡くなったので四回目の月命日を迎えました。
納骨したのは四月の始めだったことと、毎週の法要で
気が張っていたのですが、5月は気持ちが沈みました。
季節が穏やかに、明るくなっているのに
気持ちがついていかないというか、喪失感、でしょうか。
毎週、母に手紙を書いていた事や、
季節変わりにおしゃれだった母に、新しい服を選んで送る。。。
そんな必要もなくなったんだと、ぽっかり穴があいてしまった感。
そこで月命日はその喪失感とやらに、
どっぷり浸ってみようではないかと
思った次第です。
この記事は家族や親しい人を亡くし、
☆月命日をどのように過ごすか?
☆お供えは?
☆仏壇や仏具のこと
について個人のルーティンですが参考になれば嬉しいです。
月命日:故人との思い出や感謝の気持ちを振り返る日
宗派・しきたり関係ない、エッセイ的な内容です。
ご了承ください。
法要の施主の役割からひと段落した5月に、ものすごい喪失感におしつぶされそうになり、ぼ~っとすることがしばしばでした。急に涙が出たり、情緒が変だぞ?と思い、
無理に明るくするのではなく、心が風邪をひいたくらいの、おおらかな気持ちで過ごそうと思います。そのうちに自然に喪失感は、変容する気がしています。
お供え:故人が好きだったもの、手作りの精進料理
月命日が近づくと、普段はお水だけだったりお線香だけなのですが、お供えをするようにしています。
例えば家族の朝食のうち、野菜メニューをお供えする。
日持ちする和菓子や、果物などをお供えに加えるのもよく、
そう言う準備をすることで気持ちにまた張りが出るんですね。
故人の写真、遺品と共に思い出に浸る
母の納骨をお願いしたお寺は、位牌がない宗派だったこともあり、
仏壇に位牌がないのと、遺影は手作りしたものを飾っています。
遺影っぽくない、家族写真のコラージュで、自分や兄弟が幼い頃の、
母の面影は若く、眺めればいつも笑顔です。じっとみつめて、思いのまま
フタをせず静かな時間を持つようにしています。
母が手縫いに夢中だった頃のお細工ものを見ることもあります。
母の運針は細かく、布合わせがセンスよく、いろいろを思い出します。
いつまでも同じ気持ちではないと思いますが、今はこれでいい。
そう思っています。
月命日ルーティン:仏壇・仏具の掃除、献花
沈みがちになっていた気持ちは、動くとちょっとよくなる気がします。
仏壇のものをすべて出してみて、埃を払い、水拭きします。
画像は庭の花ですが、そんな風に庭先の花程度でも花に癒され、
花を生けるあいだは没頭しています。
いつのまにか庭に植える花苗は、仏壇にいいかも?などと考えるようになりました。
日々、手入れすることが気持ちのハリになり、育てる行為は心の安定になっています。
何よりも掃除で、気持ちがさっぱりするので、それは皆さんにも是非、実感して頂きたいです^^
親しい人との共有
故人について話し合ったり偲ぶ時間を、親しい人と共有するのもいいですね。
自分の場合は話すとしたら家族しかいないのですが、古い友人に話が出来た時は、家族に話すテンションとは違う、自覚していない感情に気づくことがありました。
思い出とともに笑いや涙が出て、それでフタをしていた感情を一気に洗い流せた気がします。法要の施主は、その責務で、渦中は感情どころではなかった分、ゆっくりと心のケアをしましょう。
自分を癒すこと:故人を偲ぶことで悲しみが和らぐ
自身を癒すこと。
例えば散歩や軽い運動、読書、音楽、マインドフルネス、瞑想。
個人的には和装もリフレッシュになっています。
喪中は喪中の装いがあり、「喪」の気持ちに寄り添ってくれます。
衿を正し、姿勢をととのえ着付けると、気持ちがシャンとします。
着用後の手入れもまた、気が張って良いのです。面倒だとは思いませんで、
むしろ手入れに没頭することで、ネガティブ感情に引っ張られずに済んでいます。
編集後記
心を落ち着かせ、どんなにも単純作業でも丁寧に行動してみる。
効率は一旦脇に置きます。
実践しながら、ご自身のペース・感情に寄り添い、思い出や感謝の気持ちを心に留める。故人を偲ぶとは、そんな時間をすごすことではないかな。
あまりにも喪失感が大きくサポートや相談相手が必要な場合は周囲の人の支えに頼ることも忘れないでください。心の安らぎ、癒しを見つけられるようお祈りします。