立春大吉 お札づくり
立春大吉のお札は自分で書いてもいいそうで、
半紙の用意をしながら、
まずは掃除ね、などと
朝からはりきっていました。
節分くらいでウキウキワクワクするのは自分くらいだろうか、
しかし最近は歳時記のように暮らすのが楽しい。
立春大吉の御札。
折られているものがかっこいいなと思い
調べたら ○○流 折形 というらしい。
もしかしたら、折り間違えてるかもしれないが、
なんとかカタチになったので、 「立春大吉」とペンで書いた。
赤く紐状のものは、マスキングテープを半分に折って巻いた。
立春の早朝に、門と玄関に貼る予定。
柊鰯 ひいらぎいわし
最近では1月末頃、スーパーでは節分コーナーが設けられ
柊鰯の飾りが売られている。
いわしの頭ではないものの、
大概は焼きうるめが刺してあるから、自分でも作れそう。。。
と思って手作りした。
話は秋までさかのぼる。
引越しして、立春を迎える頃には
自分の生活は落ち着いているだろうか。
引越し前はさんざんに忙しくて
不安や焦りやメンタルがやられそうだったことを思い出す。
そんな中、ちょっと癒されたのが花だった。
本当なら、引越し荷物をつめたり、もっと合理的なことに
時間を使うべきところ、辟易している自分は気力を使い果たしていたんだな。
それで、外構の工事途中に、カーテンがない家だから、中が丸見えなのを口実に
花を大きく生けたり、外構の撮影をプロカメラマンに依頼できる光栄を賜り、
庭に植樹しない代わりにせっせと寄せ植えを作った。
そこに、だ。
柊を迷わず植えた。
柊はクリスマスにも飾れるし、年末年始を過ぎて
節分・立春の飾りにも良い。
毎日、引越し作業に追われる中で、
忙しい時ほど 人間には花鳥風月を。
これは養老孟司先生の受け売り。
あえいでいた自分を思い出しながら
寄せ植えた柊は、たくましく中庭に植わっている。
小さいのに、刺は一丁前に痛い!
柊鰯を作りながら、自分は引越しをやり遂げたんだ、と
鼻の奥がつ~んとしてくるのを覚えた。
柊が寄植えの土に馴染み、その刺が誇らしげに見えるのは
自分だけだろうと思うが。
養老孟司先生のおっしゃる、花鳥風月。
心が萎えそうになるとき、どうかまわりを見渡して
花や鳥や風、月をご覧になってほしい。
厳しい現実は やり切るまでかわらないかもしれない。
季節が変わり、やり遂げたらなおのこと。
秋は美しい、冬も美しい。
ましてや春は。。。
ダメになりそうな自分が、秋に仕込んだものが今頃、
そしてこれから花開くとき。
あの時、投げ出さなくてよかった。
へっぴり腰のくせに、今はそう思えるのだった。
節分と立春のおもてなし献立。。。。