赤い八掛は何歳まで?──“似合う”を手放して自由になる
「この赤い八掛、ちょっと派手かな?」「もう年齢的に厳しいかしら……」
そんな風に思ったこと、ありませんか?
今回のブログでは、リサイクル着物に多く見られる「赤系の八掛(はっかけ)」をきっかけに、
年齢と着物、そして“似合う”という言葉との付き合い方について、
シニア世代の視点から本音で綴ってみたいと思います。
■ 赤系の八掛、何歳までが許容範囲?
結論から言えば、何歳でも着ていいと思います。
でも、そう言い切る一方で、「でもやっぱり……」と迷う気持ちもよくわかります。
それは、“誰かの視線”を気にする気持ちや、過去の自分とのギャップ、
あるいは今の暮らしの中での役割や空気感かもしれません。
大切なのは、八掛の色に込められた当時の持ち主の想いや、
それを受け継いだ今の自分が“どう感じているか”です。
■ 着物との関係は「相思相愛」が大切
「赤い八掛が素敵だな」と思えるかどうか。
それが今の自分にとって“しっくりくる”かどうか。
着物との関係って、結局は相思相愛かどうかなんだと思うのです。
似合う/似合わないではなく、
「着たい」気持ちに正直になれるかどうか。
■ リサイクル着物とエシカルな視点
リサイクル着物を手に取る私たちは、
単なるファッションだけでなく、モノの背景にある時間や想いも感じています。
「八掛が古くさいから新しくすべき」というアドバイスが、
もしその人の商売上の都合でしかないなら……
そんな声に振り回される必要はありません。
エシカルに、そして自分らしく。
これからの着物との関係は、そんなふうに築いていけたらいいなと思います。
■ 着物は「時間の感覚」を育ててくれる
年金暮らしの中で、普段着として着物を着る。
自分でお手入れをして、時にはリメイクして、最期まで活かしきる。
そんな静かな暮らし方に、私はとても惹かれます。
着物は、派手さや若々しさを競うものではなく、
人生の時間を映す鏡のようなもの。
歳を重ねたからこそ、しっくりくる色や風合いがある。
その中に赤系の八掛があるなら、それはとても素敵なことだと思うのです。
■ 最後に
今回のブログでは、視聴者の方からいただいたご質問をきっかけに、
「赤い八掛」と「年齢」について考えてみました。
YouTube動画では、実際のコーディネートや帯・小物の合わせ方もご紹介していますので、
ぜひそちらもご覧いただければ嬉しいです。
🎥【YouTube動画はこちら】
https://youtu.be/g9B4zfIcm-0?si=VCSH_AlBu4NowNQD
ご感想やコメントもお待ちしています。
これからも、肩の力を抜いた“着物とのおつきあい”を一緒に楽しみましょう。