心の栄養、書籍ご紹介
スマナサーラ長老の書籍をご紹介します。
気弱になった時や
怠けたい気持ち
とにかく悪感情の時にこちらの本で、
普遍的な心の栄養!満載です。
たちまち『よし、負けないぞ』となる部分を引用させて頂きます。
いつだって逆境 それでも「くじけない」心がまえ
特別掲載②
慈悲の瞑想と祈りの集い
アルボムッレ・スマナサーラ長老・講演採録(抜粋)からの引用です。
生まれた瞬間から慈悲で生かされている
私たちは何一つ持たずにこの世に現れました。
しかし、今まで生きています。周りに迷惑をかけながら、社会に迷惑をかけながら、家族にさんざん迷惑をかけながら、みんなに嫌われながら、けっこう長生きしてます。よく考えてみてください。なぜ、我々は生き延びることができたのでしょう。
何も持たないで生まれたのに、自分は何一つできないのに。その答えは「慈しみ」なのです。
出産というのは、女性にとっては最悪なことなのです。命も危うい状態になります。わがままな女性から見れば「迷惑もいいところ」と思うのが普通でしょう。しかし、そうは思わないですね。あれほどの陣痛を我慢して、体中に汗をかいて、男なら耐えられなくてそのまま死んでしまうくらいの苦痛を感じながらも新しい命を持っているのです。
_______中略
生まれてきたならば、我々はいろいろな人々の慈しみによって生きているのです。親の愛情で、いろいろな心配する人々のおかげで生きているのです。慈しみによって、生かされているのです。「生かされてる」とよく言ったりしますが、ただ生かされているのではなく「慈しみによって生かされている」と言った方がいいのです。
慈悲の借りを返す義務がある
私たちには断言的に、絶対的な義務があるのです。それは借りがあると言うことなのです。その借りを返さない限りは、自分の人生はそんなに幸福にはなりません。
どういうことかというと、我々一人ひとりは、限りない慈しみを注がれて、ここまで生きています。ですからいただいたものを、自分も返してあげないとなりません。一人ひとりの人間が、他の人々に対しても同じ慈しみ、同じ心配する気持ち、自分も他人もまったく平等であるという気持ちを育てて、自分から慈悲の気持ちを発生させて相手に与えないと、人生は借金だらけになります。
________中略
慈悲は幸福の暗証番号
幸福に生きたければ、どんな災害でもなんのことなく乗り越えたければ、世界を平和にしたければ、人間だけではなくすべての動物も、すべての生命も、お互い仲良く協力し合って、心配し合って、支え合って、生きていきたいと思うならば、慈悲の実践をしなくてはいけないのです。
慈悲に宗教は関係ありません。信仰も関係ありません。慈悲の実践といっても。特別に善いことやっているんだという気分になる必要はありません。慈悲の実践に際する条件はたった一つだけ、「生きていること」だけです。
生きているものならば、慈悲を実践することは絶対的な条件です。その絶対的な条件を頑張っていないので、ものすごく大変で、苦しく生きるという羽目に陥っているのです。どうか、いつでも「慈しみ」、「慈・悲・喜・捨」という暗証番号を覚えておいて下さい。それは幸福の暗証番号です。
巻末に慈悲の瞑想 全文が書いてあります。
今日の私はまた元気で頑張れます。
生きとし生けるものが幸せでありますように。