車椅子の人の受診 段取り
車椅子の人の受診は、簡単ではない
幸い母の診てもらいたいのは、耳の聞こえが悪くなっている事で、発熱や嘔吐、下痢ではなかったから、私でも付き添えるかもしれないと判断した。
はじめに、問い合わせたのは補聴器専門店だ。
補聴器の相場は高いから、下調べをしておこうと思った。
兄弟からも詳しいアプローチがあった。
当座は、補聴器ではなくその類似品も補聴器より価格を抑えた商品のリンク。
母に電話をかけてくれて、やっぱりきこえずらそうだね、という確認をしてくれた。
補聴器専門店のアドバイスは、最寄りの耳鼻科て診察、あるいは聴力検査を受けてはどうか?だった。
比較的、両親の家から近かった。
ちなみに父は、母がかかっていた大きな病院の耳鼻科が良いのでは?という案も、車椅子移動はすでにクリアしている点では、ポイントが高い。しかし、19日は耳鼻科外来に先生はいらっしゃらないとの事だった。
得られた情報を父に伝えると、最寄りの町にある耳鼻科で診察を受けよう、となった。
受診先を決めたら確認する事
さっそくその耳鼻科へ、2点確認する。
バリアフリーか、
母の耳の聞こえが悪く、
どんな診察になるか。
回答は
バリアフリーではないが段差は一箇所
車椅子を持ち上げれば、車椅子のまま院内へは入れるほどの低い段差だという。
しかし、診察後、もし検査となると検査室の間口は、幅が59センチ以下の車椅子になります。院内に1台車椅子の用意はありますので、移乗は手伝います。では、診察を受けたい日時に伺う、と伝えた。
経路は安全な道で最短、スケジューリング
次はなかなか難関な、自宅から医院までの経路。
耳鼻科を終えたら、その次に社協への経路は父は初めて通る道だ。
診察は午後3時から。
社協は午後5時半まで。
移動距離と、診察時間に一時間かかったとしても間に合うが、それは道に迷わなければ、の想定。
迷わずたどり着くには?で、末妹の機転。
グーグルマップの音声ナビ。
両親の自宅と耳鼻科、社協で検索すると
ナビ開始。
移動距離、走行速度から目的地へのおおよその到着時間もわかり、不安が軽減した。
車椅子リフト付き、自動車はナビはついていないが母の移動には介護タクシーを頼む場合、付き添いは一人まで。今回は社協で書類申請のミッションがあり、グーグルマップ音声ナビで移動するのは今後にも生かせる!と思った。
医院到着、診察
母の車椅子から、お借りした医院の車椅子移乗が一番大変だったように思う。
なぜなら診察でわかったことは、耳の聞こえが悪いのは、たまった耳垢だった。
聞こえが悪いのは左より右。
右の耳から、医師が耳垢を慎重に取り出す。
キャラメルのような、耳栓状態の、大きな耳垢だった。
左には、耳掃除の時に使ったのか、ティッシュ破片のようなものと、右耳よりは小さいが、耳垢がこんなに大きければ聞こえも悪くなるだろう。
耳垢を取り去ったあと、聞こえは良くなった。
検査の必要はないでしょう、となり
母のように、飴のような耳垢の場合、綿棒で掃除すると奥へ押し込む可能性があるので何ヶ月かに一度、受診してください。で、無事に診察を終えた。
受診時、車椅子移乗無しが良い
母の具合は、どこがどのように悪いかで、受診病院は限定的になる。 車椅子移乗はない事が母にも母を介助する人にも大きなポイントであり、次回、母の耳垢ケアは、大きな病院で!と思い知らされた! しかし、それは母の具合にもよる。検査が必要な場合は、この限りではない。
さて、母の車椅子への移乗。
母を抱えて、私はいまだに筋肉痛。
でも、耳垢が取れて本当に良かった!
グーグルマップ音声ナビ
次の目的地の社協へは、父の運転にグーグルマップ音声ナビを使った。
一箇所、左折を手前で曲がってしまい、もう一度もとの道に出て、経路修正したけど、社協に着いたのは午後4時15分。
グーグルマップナビで経路のアシストがあれば、父はまだ、運転ができる。
たが、知らない道、知っている道の差は、もしかしたら徐々に大差なくなるかもしれない。
知った道でも、父は帰り道がわからなくなったり、何が目的で外出したのか、思い出せない日があったという。
田舎で運転ができないのは、足がないのに等しい。
適切なサポートが得られれば、限定的に、父の運転はできるのではないか?
介護保険認定では、一番、生活に密着した問題。書き留めて置こうと思った。